チャーリーパーカーとKING Silver Sonic
KING Super 20 Silver Sonic は、1949年の製造開始で、チャーリーパーカーはその直後から所有していたようです。
途中でパーカーのSuper20も変わっていますので、パーカー自身は2台所有したようです。
よほど気にいっていたのでしょう、死の直前まで持っていて、まさに死の数日前に、質屋に100ドルで入れてしまいました。
パーカーの死後、親しい友人達が楽器を探して質屋を巡り、探し当ててそれを受け出し、夫人に手渡したそうです。
夫人は大切にその楽器を保管しており、再婚相手のフィル・ウッズはSuper20を吹いていたようです。
夫人は1995年に亡くなり、娘がそれを引き継いで、すぐに売りに出したのですが、あまりに安過ぎて、しばらくは手元に置いていました。
それが2005年2月20日のガーンジー・オークションで、何と2,400万円になったのです。
写真のSuper21は、1995年になって残っていた部品で新しくSuper20を作ろうというプロジェクトがあり、
1ダースとか2ダース程度の数が作られたのですが、結局量産することはありませんでした。
Super21は、世の中に数えるほどしかない、コレクター随喜の希少なモデルです。
勿論そのサウンドも”KING”の名にふさわしい素晴らしいものです。